DNA

NEUVE AのDNA

松崎 充広の画像

PROFILE

取締役
TiCTAC事業部、コレクターズ事業部、
第二業態開発部統括 兼
TiCTAC事業部長 兼 第二業態開発部長

松崎 充広

チックタックとは?自分の仕事とは?

 僕が担当している事業部のひとつが『TiCTAC』。腕時計のセレクトショップです。チックタックのことを誰かに説明をするときに好んで使う喩えが、クルマの「ミニクーパー」です。そのこころは、小さくて今風、デザインも燃費もよくてキビキビよく走る。運転したら楽しいし、女の子にも高感度。。。。チックタックはあまり広くない店に楽しい腕時計の世界が広がっている、そして店の外観も中身にもこだわる。“Small But  Enjoyable !”ってことで、よく似てると思うんですね。(笑)

 チックタックはスタートして今年で丸30年になります。自分が大学生のときにはもうありました。ルーツは渋谷パルコのパート3の入り口の「柱」です。渋谷パルコ入り口にあった小さな「余白」に棚をつけ、縦置きに腕時計を陳列してみたら店になるんじゃないか?という先達のフラッシュアイデアで生まれたイベントがこの業態の始まりです。折りしも腕時計がファッション化し始めた時代。単に時刻を知るための道具だった腕時計が、持つひとのこだわりやセンスを表現するアイテムに「格上げ」されたこのころに、チックタックは生まれたんです。『・・・なぜ時計も着替えないの?』 —これはちょうどその時代を象徴する某メーカーのCMですが、チックタックは当初から一貫して「ファッションウォッチショップ」を標榜してきました。 腕時計=ファッションというのは今となっては当たり前のことですが、他にそういう店はなかったんですね。小さなスペースを巧く使い、腕時計を縦に立てて陳列する。見やすく編集・提案するアイデアによって、腕時計がおしゃれで楽しいものに見えてきた。今まで誰も気づかなかった腕時計というものの新しい魅力を引き出した。そのことで注目され事業が拓けてきたわけです。そういう意味ではまさに"コロンブスの卵"。「腕時計をフェイスを前に見せて縦に陳列する」こと自体すごく斬新で、誰もやっていなかったんですよ。このアイデアが話題になったのがチックタックの始まりなんです。

 チックタックのいいところ? ご存知のとおりなんたって小さい店ですから、売っている商品の数はそんなに多くない。だけれど品揃えや店作り、あるいは商品の見せ方がお客様に近い感性でいい感じにまとまっているところですかね。 僕たちにとっては、商品それ自体だけでなく見せ方や空間作りも実は同じように大切で切り離せない。商品がたくさんあっても「提案」がなければつまらない。なんでもザクザク雑然とたくさんあるところでワサワサと買い物をしたい、、というお客さまもあろうかとは思いますが、販売する側からすると、それなら誰がやっても同じ仕事です。自分たちの目利きで見つけたり選んだりしてきたいい商品を、自分たちのアイデアを生かして販売する、僕たちがやりたいのはそういうことです。そうでなければ販売の仕事は面白くないですよ。ただ売るだけ、っていうのはつまらないと思う。労働と仕事は違うわけですから。

 とすれば僕の仕事は何かというと、チックタックのいいところやこだわりを貫いてきちんとビジネス足りえるようにする、ということでしょうか。そもそも腕時計は毎日、それもほぼ一日中身に着けているものだから、とてもパーソナルな思い入れを反映するモノだと思います。業界自体は大手が大仕掛けのマーケティングで動かすメーカー主導のマス産業だけれど、買う側には個別のいろんな想いがあります。そんな中で大手の時計メーカーの商品以外にも、それはもうたくさん出てきたのがここ10年。僕らはいろんな顧客像を想定していろいろなジャンルの商品の品揃えを工夫します。それぞれのブランドごとにはたいそうなラインナップは置かないけれど、これぞ!というアイテムをセレクトしてアイデアとプレゼンテーションの力で提案します。自分用だけじゃなく、ギフトにもいいものが常にある。商品が見やすくてかつ送り手の意図がわかりやすく伝わることもとても大事。その提案がおしゃれで時にユーモアなんかもあったりして、お客様がお買い物を楽しんでくれる空間を作りたい。そういう空間(=店)を作るプロセスの中にスタッフみんなのこだわりや思いが活きる。そしてその結果、ビジネスとして伸びていくようにしたいと思っています。

TicTacビジュアルプロモーション

店頭のビジュアルプロモーションはチックタックの魅力の要

TicTac壁面縦画像

壁面を使い縦に見せる陳列はいわばチックタックの専売特許。

今後の展望

 30年の間、数々の試行錯誤や紆余曲折を経て変容しながら今日に至っています。店舗も順調に増え(14年11月現在91店舗)、今では【チックタック】【トルク】【スピンドル】【ウォッチポリティックス】と4つのブランドが成立し、いろいろな市場ニーズ、出店環境へ対応できるベースが整いました。もちろん店舗数ありきではありませんが、まだまだ店舗を増やせると考えています。そして店舗が多くなっても今現在の思いを薄めずに進めていきたいです。「しゃれた時計屋=チックタック」というパブリックイメージを早く確立したいですね。

 当然、事業のオリジナリティーにはこだわっていきます。例えば店作りとディスプレイなどのビジュアルプレゼンテーションの面。時計を縦に編集するという独自のノウハウはもっともっと研鑽していきます。センスやアイデアを駆使していろいろな編集軸を提案したいし、お客さまが見て楽しい、面白い「提案」を続けたい。普通の時計屋が考えないようなトピックのある営業企画をたくさんやりたい。例えば今で言えば、【MOTTAINAIキャンペーン】とタイアップして、腕時計の下取り企画から世の中に役立つ小さな仕掛けを得たり、また時計が売れたら「木を植える」という【Present Tree】のエコウォッチ企画などもそのひとつです。リサイクル素材を使えばそれがエコウォッチ?いやいやそうではないでしょう?リサイクル素材で作られていてもカッコ悪い時計は結局売れなくて、またゴミになっちゃうわけだから(苦笑)。略して【プレツリ】。この企画は、チックタックのスタッフが中心になって新しい腕時計を作り、その時計を買ってくれたお客様に代わって木を植樹します。植えた木にはナンバーが付いていて腕時計のシリアルナンバーと同じです。どこに行けばその木があるか、生育も含め管理されていますので10年経って大きくなった木を見に行くなんてこともできる。「エコウォッチの企画」と言っても例えば僕らがやるとこういうものになる。そこにはモノだけじゃなくコトも含まれる。面白いでしょう?

 それと最近力を入れているのがオリジナル商品です。イケてる時計屋を地で行こうとするなら、なんと言ってもオンリーワンにならなきゃ!というわけで、オリジナル商品は僕らの大きな武器です。文字通り他で買えない、「この店でしか手に入らない」というモノですからね。自らで行って直接買い付けしてくるドイツの本格機械式時計の『STOWA(ストーバ)』や、「オトメなウォッチ」がキーコンセプトの『SPICA(スピカ)』、メンズの『Movement In Motion(ムーヴメントインモーション)』など、今後もいろいろなターゲットに向けたオリジナルブランド商品を開発していきます。
それと僕は今EC事業の担当でもあります。リアル⇔インターネットの事業間での相乗効果、つまり“O to O”。お客様便宜を図ることとウェブでの情報発信は今や別のものではありませんし、インターネット事業はリアルの店舗事業と違ってそのスペースは無限にありますから、チックタックで小さい店をやっていて普段感じるストレスがありません。だからその分事業の可能性も大きいし、燃えちゃいますね(笑)。

プレゼントツリー

森林再生プロジェクト「プレゼントツリー」とコラボレートしたオリジナル腕時計の第3弾。
時計10個毎に苗木1本が植樹される。

Movement in Motion

スタッフの腕時計への様々な思いが詰まった
「オリジナルブランド」。お客様へしっかりと届けたい。

新しい事業

 そしてリアル事業の新しいもの、つまり新業態をただいま開発中です。2014年秋からヌーヴエイとしては幾つかをデビューさせます。僕の担当するのはメンズ系の新業態。われわれの会社はここ10年間現在の事業ポートフォリオを磨いてきましたが、今後の事業計画において新しいメニュー開発は必要です。その号令のもと、ライフスタイルを提案できる新しい雑貨の店を2015年春にもプロデュースする予定です。今スタッフが一生懸命、唸りながら!?プランを進行させています。

求む!チームメイト!

 わが社にはオリジナリティの高い業種がチックタック以外にもあります。それぞれの業種の根っこのところ、つまりそれぞれがどういう想いで事業展開をしているか、というところは同じように感じます。平たく言えば、僕たちは自分たちにしか思いつかないようなことを「小売業」という仕事のなかで実践する。それが楽しい!と感じる集団、ということなのでしょうか。

 わが社に望むひと? そうですね、まず第一にチームワークを大事に出来るひとです。自分だけじゃなく相手の個性にも肯定的になれるひとです。「開いているひと」って言うんでしょうか。事業にはいろいろな持ち味のひとが居るべきだと思っています。考え方にはそれぞれの特徴があっていいんです。しかし、それがひとつの目標や方針に向かうときには、反発するだけじゃだめですよね。相手の個性と自分の考え方が繋がっていい化学反応が起きるというのは大切です。実はそれが一番面白い。誰かと意識的に繋がったのでなかったとしても、結果として一人でやるよりいいものになってゆく、それがいいチームワークだと思います。だからこそ個性は大事です。個性は言い換えれば「キャラクターが立っている」ってことですね。社会に出ると上司たりとて誰もキャラまでは教えられません。今まで生きてきたいろいろなことがにじみ出るのがキャラですから。チームワークを考えるとキャラがはっきりしないひとは難しいかもしれませんね。

 また、自分の好奇心やアンテナの感度を示すことが出来るひとはいいですね。なにか面白い特技や趣味を持ってるひと。ひとに誇れる何かを持ってるひとって根が強いひとでしょう? それから深い挫折を知っているひともいい。それを越えて今生きてるんですから、そのひとはきっと逆境に強い!(笑)。。。。というわけで欲しい人材について言い出したら、自分のことではないので何でも言えちゃいますから、この位にしておきます。
なんと言っても僕の今のモチベーションはチームメイトが増えることにあります。チームのメンバーが増えることはいつだってうれしい。いろいろなタイプのひとがウチのそれぞれの事業における熱源になれるはずです。そういう熱源になりたいと考えるひと、ちょっとウチの会社に寄ってみませんか?

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